離れて暮らす高齢の親の急病や転倒、防犯面での不安から、「見守りサービスやホームセキュリティを導入すべきか」と検討するご家族もいます。
高齢者向けの見守りには、「警備会社の駆けつけ型」のほか、「ネットワークカメラ・センサー等の自主見守り」や「自治体・民間事業者の定期訪問サービス」など、さまざまな選択肢が存在します。
本記事では、警備会社が提供する高齢者向け見守りサービスのメリット・注意点を整理し、ご家族の状況に合ったサービスの選び方や各タイプの特徴、セコム・ALSOKの主要プランの違いを客観的に解説します。
※警備会社全体の費用感や仕組みを先に知りたい方へ
通常のホームセキュリティ料金や選び方については「ホームセキュリティの費用相場はいくら?月額・初期費用と5年間の総額を比較
」も併せてご覧ください。
【結論】高齢者向け見守りサービスを検討したい人・他の選択肢を検討してもよい人
見守りサービスは、親御さんの生活スタイルや一人暮らしの環境、ご家族が駆けつけられる距離によって最適な選択肢が異なります。
判定基準の一覧
| 区分 | 該当するご家庭の特徴 | 検討する選択肢 |
| 警備会社の駆けつけ型を検討したいケース | ・子ども世代が遠方に住んでいる ・急病や転倒など緊急時への備えを強化したい ・不審者や侵入など、防犯面も対策したい ・24時間の通報受付や駆けつけ体制を利用したい | セコム・ALSOKなどの見守りプランを比較 |
| 自主見守りや自治体サービスも検討したいケース | ・近隣に親族や知人がいる ・日中の安否確認が中心 ・毎月の費用を抑えたい ・本人が警備会社やセンサーの導入に抵抗がある | 見守りカメラ・スマート家電・自治体の緊急通報事業などを比較 |
警備会社が提供する高齢者向け見守りサービスのメリット
大手警備会社が提供する高齢者・シニア向けサービスには、一般的な防犯対策に加えて、緊急通報や安否確認、健康相談などの機能が用意されています。
1. ボタン一つ・異常検知時の通報システム
急病時や転倒時など、自分で助けを求めたいときに、ペンダント型や据え置き型の「非常ボタン」から警備会社へ通報できるサービスがあります。また、サービスによってはライフリズムセンサー等により、一定時間ドアの開閉や動きがない場合に家族や警備会社へ自動通知する仕組みも用意されています。
※異常検知後の対応手順はサービスや契約プランによって異なり、警備員が自動で駆けつけるもの、まずご家族へ連絡が入るもの、要請に応じて出動するものなど様々です。事前に対応フローを確認することが重要です。
2. 「カメラで見張られている」感覚の少ない見守り
プライバシーを気にする高齢者の場合、室内カメラの設置に強い抵抗感を示すケースが少なくありません。センサー型(トイレや寝室のドア開閉検知など)であれば、映像を見られることなく日常の無事を確認できるため、精神的な負担を軽減できます。
3. 健康相談・アドバイス機能
一部のサービスでは、体調や健康についての不安を専門スタッフ(看護師等)に電話で相談できる「健康相談」機能が用意されています。利用できる内容や対応時間、基本料金に含まれるかどうかはサービスによって異なるため、検討時に確認してみましょう。
検討前に知っておくべき注意点・デメリット
メリットがある一方で、契約前に確認しておくべき留意事項があります。
1. ご本人の拒絶・プライバシーへの配慮
「まだ自分は元気だから不要」「監視されているようで嫌だ」と本人が拒否し、導入が進まないケースがあります。無理に設置するのではなく、「防犯対策」「火災防止」「万が一のとき子ども側の安心のため」など伝え方を工夫することが重要です。
2. 契約方式による月額費用・初期費用の違い
見守り専用サービスでは、月額2,000円前後から利用できるシンプルなプランがある一方、ホームセキュリティと見守りを組み合わせた総合プランでは月額5,000円台からとなる例もあります。また、初期費用も機器の「買い取り」か「レンタル」かによって異なります。
誰が費用を負担するのか(親世代か子世代か)も含めて事前に話し合っておく必要があります。
3. 医療行為や介護サービスの代用にはならない
警備会社や見守りサービスが行えるのは、あくまで「現場の状況確認」「救急車の手配・要請」「ご家族への連絡」などの対応です。医療処置や介護サービスそのものを現場で行うわけではない点に注意が必要です。
見守りサービスの主なタイプと特徴比較
見守り対策にはいくつかの段階(アプローチ)があります。ご家族の目的と予算に合わせて選択することが大切です。
対策方式の比較一覧
| 比較項目 | 警備会社の駆けつけ型 | 自主見守り(カメラ・スマート家電) | 自治体・民間サービス |
| 緊急時の対応 | 警備会社による対応・駆けつけ ※ | 家族などが確認・対応 | サービス内容による |
| 主な確認方法 | 緊急ボタン・センサーなど | カメラ・センサー・スマート家電など | 電話・訪問・機器など |
| プライバシー | カメラを使わないサービスもある | カメラ利用時は配慮が必要 | サービスによる |
| 費用の目安 | 月額・初期費用が発生する | 機器代・通信料・クラウド利用料など | 自治体やサービスによって異なる |
| 向いているご家庭 | 遠方に住み、緊急時の対応を外部に任せたい | 家族が確認・対応できる | 自治体制度などの利用条件に該当する |
※対応内容や駆けつけ条件はサービス・契約プランによって異なります。
【大手比較】セコムとALSOKの高齢者向けプランの違い
高齢者向け見守りサービスで代表的な「セコム」と「ALSOK」の主要プランにおける特徴比較です。
セコム vs ALSOK シニア向けサービス比較
| 比較項目 | セコム(親の見守りプラン等) | ALSOK(HOME ALSOK みまもりサポート) |
| 主なサービス名 | セコム・ホームセキュリティ(親の見守り) | HOME ALSOK みまもりサポート |
| 月額料金例(税込) | 5,610円〜(レンタル) / 3,630円〜(買い取り) | 1,870円〜(買い取り) / 2,838円〜(レンタル) |
| 初期費用例(税込) | 54,890円〜 + 保証金20,000円(レンタル) 284,680円〜(買い取り) | 70,565円〜(買い取り) 13,365円〜(レンタル) |
| 初期費用0円プラン | —(レンタル月額 5,610円〜) | あり(ゼロスタートプラン:月額 3,069円〜) |
| 駆けつけ体制 | 24時間365日の受付・駆けつけ体制 | 24時間365日の受付・駆けつけ体制 ※1 |
| 健康相談 | あり(24時間看護師相談) | あり(24時間看護師資格等スタッフ相談) |
| 主な特徴 | 防犯・火災監視・救急通報・安否みまもりを組み合わせたプランを提供 | 緊急通報・健康相談などを備えた見守り専用プランを提供 |
※1 サービス・契約内容によって異なります。ALSOKの駆けつけ依頼は1回7,700円(税込)が発生する場合があります。
※駆けつけ料金などの追加費用が発生する場合があるため、月額料金だけでなく利用条件も確認してください。
※記載の料金やサービス内容は公開情報に基づく一例です。設置する機器構成や契約方式によって変動するため、詳細は最新資料でご確認ください。
離れて暮らす親の家を、セコムのホームセキュリティで見守る
離れて暮らす親の見守りに、ALSOKのホームセキュリティ
高齢者向け見守りサービスを選ぶ3つのポイント
サービスを検討する際は、以下の点に注目してプランを比較することをおすすめします。
- 駆けつけまでの対応条件と拠点の確認
万が一の際、どのような手順で警備員が対応するのか、駆けつけまでの対応条件や、自宅周辺の警備拠点(待機所)の有無を確認しましょう。 - 機器の操作性がシンプルか
高齢者にとって、複雑な液晶操作やスマホ連携は誤作動やストレスの原因になります。「ボタンを1回押すだけ」「身につけておくだけ」といったシンプルな機器構成が望ましいです。 - 自治体の補助金制度・貸与事業の確認
自治体によっては、一人暮らしの高齢者などを対象に、緊急通報装置の貸与や費用助成を行っている場合があります。対象者や利用条件、自己負担額は自治体によって異なるため、契約前にお住まいの自治体の福祉担当窓口(地域包括支援センター等)へ確認してみましょう。
まとめ:ご本人の意向と駆けつけの必要性に合わせて選択を
高齢の親の見守りは、「万が一の際、迅速に駆けつけられる体制が必要か」が判断の大きな基準となります。
急病や転倒など緊急時の対応に不安があり、遠方にお住まいで急行が難しい場合は、24時間の通報受付や駆けつけ体制を利用できる警備会社の見守りサービスも、比較対象になります。まずはご家族で話し合い、費用、駆けつけ条件、見守り方法、健康相談など、自分たちが必要とする機能を整理したうえでパンフレットや見積もりを取り寄せて比較してみましょう。
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