一戸建てを購入した際や近隣で空き巣被害があった際、「我が家にホームセキュリティは本当に必要なのか?」と悩む方は少なくありません。
一戸建てはマンションと比べて侵入経路が多く防犯の重要性が高い一方、継続的なコストがかかるため導入の判断は慎重に行う必要があります。
本記事では、公的データをもとに一戸建ての侵入リスクを整理し、導入を検討したいケース・まず自主防犯を検討してもよいケースの違いや、メリット・注意点を客観的に解説します。
※具体的な料金や費用相場を先に知りたい方へ
月額費用や初期費用、5年間の総額コストについては「ホームセキュリティの費用相場はいくら?月額・初期費用と5年間の総額を比較
」をご覧ください。
一戸建ては侵入窃盗の対策が重要
住宅への侵入被害において、一戸建ては特に注意が必要な構造と言えます。
警察庁によると、2025年(令和7年)の住宅対象侵入窃盗の認知件数は17,152件でした。また、侵入窃盗全体の発生場所別では、一戸建住宅が29.1%と最も高い割合を占めています。
※なお、17,152件(住宅対象侵入窃盗の認知件数)と29.1%(侵入窃盗全体の発生場所別構成比)は集計対象の異なる統計データです。
在宅中であっても窓ガラスを割って侵入する悪質な手口なども発生しているため、防犯対策の重要性は高まっています。
ただし、このデータだけで「すぐにホームセキュリティを契約すべき」と言えるわけではありません。窓や出入口の施錠強化、防犯カメラなどの自主防犯も含め、ご自宅の環境に合った対策を見極めることが大切です。
【結論】一戸建てにホームセキュリティを検討したい人・まず自主防犯を検討してもよい人
ホームセキュリティの必要性は、ご自宅の構造やご家族の生活スタイルによって異なります。
判定基準の一覧
| 区分 | 該当するご家庭の特徴・環境 | おすすめの対応 |
| 導入を検討したいケース | ・共働きや出張などで日中・夜間に家を空けることが多い ・敷地が広く、勝手口や死角になる窓が多い ・子どもや高齢者の留守番・一人在宅の時間がある ・近隣で空き巣や不審者情報があった | ホームセキュリティの資料請求や現地見積もりで費用とプランを具体化する |
| まず自主防犯を検討してもよいケース | ・家族の誰かがほぼ常に在宅している ・防犯ガラスや補助錠、人感センサーライト等の対策をすでに施工済み ・毎月の固定費を極力増やしたくない ・見通しの良いオープン外構で死角が少ない | 防犯カメラ単体の設置やセンサーライト等の自主防犯を優先する |
一戸建てにホームセキュリティを導入する4つのメリット
警備会社と契約することで得られる主なメリットです。
1. 表示による一定の犯行抑止効果
ホームセキュリティを契約すると、警備会社のステッカーなどが玄関や窓に設置されます。こうした表示には一定の犯行抑止効果が期待されます。
ただし、ステッカーだけで防犯対策が完結するわけではありません。補助錠や防犯ガラスなど、複数の防犯対策と組み合わせることが重要です。
2. 異常感知時の自動通報と警備員の駆けつけ
外出中や夜間、窓やドアの開閉・破損センサーが異常を感知すると、自動的に警備会社へ通報されます。警備会社側で確認が行われ、必要に応じてプロの警備員(ガードマン)が現地へ急行するため、外出先や就寝時の不安を軽減できます。
3. 火災監視や非常通報による安心感
戸建て向けのホームセキュリティには、防犯だけでなく火災センサーによる監視や、急病・不審者遭遇時などにボタン一つで通報できる非常ボタンを備えたプランもあります。在宅中の子どもや高齢のご家族を守る手段としても機能します。
※利用できる機能や基本料金に含まれる範囲は、警備会社や契約プランによって異なります。
4. 盗難・建物被害に対する補償・見舞金制度
万が一侵入被害に遭ってしまった場合、契約プランに応じて現金・家財・建物被害などに対する補償や見舞金制度が用意されているケースがあります。被害発生時の金銭的リスクを一定程度カバーできる点も特徴です。
※補償内容、適用条件、免責金額などは会社およびプランによって異なります。
ALSOK ホームセキュリティの料金・サービス内容を確認する
知っておくべき注意点
導入を決定する前に確認しておくべきポイントです。
1. 月額費用と初期費用の発生
ホームセキュリティは契約プランによって月額料金と初期費用が異なります。セコム・ALSOKなど大手の戸建て向け公開料金では、月額4,000円台から8,000円台程度のプランが見られますが、初期費用を含めた総額は「レンタル」か「買い取り」かによって変わります。
月額料金の安さだけでなく、初期費用を含めた5年間の総額で試算・比較することが重要です。
2. 警戒モードの操作と誤作動への注意
外出時や帰宅時には警備のセット・解除操作が必要になる場合があります。サービスによって操作方法は異なり、スマートフォンなどで遠隔操作できるタイプもありますが、窓を開けたまま警備をセットするなど、操作に慣れるまでは注意が必要です。
戸建てでホームセキュリティを急いで導入しなくてもよいケース
以下のような環境や考え方の場合は、即座に警備契約を結ばず、段階的な対策を検討することも可能です。
- 自主防犯対策がすでに十分に施されている
防犯ガラス(または防犯フィルム)、補助錠、防犯カメラ、人感センサーライトなど、自宅の侵入リスクに応じた防犯対策をすでに整えている場合。 - 在宅率が極めて高く、留守にすることがほとんどない
二世帯住宅や在宅勤務などで常に家の中に誰かがおり、留守になる時間がほとんどない場合。 - 防犯コストを抑え、まずは自己管理から始めたい
毎月の固定費をかけず、市販の防犯カメラやスマートセキュリティ(自分でスマホ確認・管理する機器)を活用して運用したい場合。
警備会社(駆けつけ機能)と自主防犯の違い
防犯対策は「警備会社に頼むフルセキュリティー」「スマホ通知のみのセルフ型」「防犯カメラ等の自主防犯」というように、段階的に選択できます。
対策方式の比較一覧
| 比較項目 | ホームセキュリティ(自動駆けつけ) | セルフ型警備サービス | 自主防犯(防犯カメラ・補助錠等) |
| 異常発生時の対応 | 異常検知時は自動で駆けつけ。サービスによっては要請で駆けつけ ※ | スマホ通知を受け、必要に応じて駆けつけ要請 | スマホ通知確認・自身で警察へ通報 |
| 初期費用 | プランにより0円〜数十万円程度 | 機器購入代など(数万円程度) | 機器・工事内容によって異なる |
| 月額費用 | 発生する(固定) | なし、または少額(都度課金等) | 不要(クラウド保存時など一部発生) |
| 対応の手間 | 警備会社による24時間監視 | スマホ確認+判断は自分 | 機器の管理・映像確認・通報を自分で行う |
| 主な設備 | センサー・コントローラー・非常ボタン | スマホ連携カメラ・感応センサー | 防犯カメラ・センサーライト・補助錠等 |
※対応内容や駆けつけ条件はサービス・契約プランによって異なります。
「万が一の際にプロの駆けつけまで自動で手配したいか」「異常通知の確認や警察通報を自分で行えるか」が、サービスを選ぶ大きな分岐点となります。
まとめ:自宅の環境と予算に合わせて選択を
一戸建てにおけるホームセキュリティは、特に「家を空ける時間が長いご家庭」や「敷地に死角が多い環境」において、防犯対策の選択肢の一つとなります。
一方で、すでに自主防犯が整っている場合や、在宅率が高い場合は急いで契約する必要はありません。まずはご自宅の防犯上の弱点を確認し、自主防犯で十分か、警備会社の駆けつけまで必要かを比較・検討してみてください。
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